澄み切った静かな午後2020-01-06

 ≪Алёша, выходя из дому, обратился было к квартирной хозяйке с просьбой присмотреть за оставшимися, но та и договорить не дала:
- Знамо дело, при них буду, христиане и мы тоже.
Старуха, говоря это, плакала. Нести до церкви было не далеко, шагов триста, не более. День стал ясный, тихий; морозило, но не много.≫

<試訳> アリョーシャは家から出がけに家主の女主人に、残る人達を見守るよう頼もうとしかけたが、当人は最後まで言わせなかった。
「分かっておりますよ、あの方々についていてあげます、私もキリスト教徒ですからね」
老婦人はそう言いながら涙するのだった。教会まで運ぶのはそれほど遠くはなく、せいぜい三百歩ほどだった。澄み切った静かな午後になり、寒さが強まってきたが大したことはなかった。

・ 父、母、そして姉それぞれの悲哀の表現と、少年達や家主の老婦人など善意の人達の愛情が心に沁みます。イリューシャの死は悲劇的ですが、やがてそれは徐々に清らかな思い出に変容していくような気がします。

コメント

_ 慎之介 ― 2020-01-06 09:55

子を失う親の気持ちは、どんな場どんな経緯であろうと言葉に表せない。これらは、永遠に続くのです。この世に生まれちゃった以上逃れようの無いもの。押しつぶされるような悲しみとともに受け入れるしかない。時間はたいしたものです。いつの日かそれらは残された者の宝になりますから。待ちくたびれますが、、、、、、。

_ mir→慎之介さん ― 2020-01-07 09:15

この物語の始めの頃に、ゾシマ長老が息子を亡くした農婦の話を聴く場面があります。死んだ子に一目会いたいと訴える母親に長老はこう話します、「あんたがた母親には、この世に限界がもうけられているんだよ。慰めを求めなさんな…そして泣くことだ。ただ、泣く時はその度にいつも思い出すんだよ、あんたの息子が天使の一人でな、…あんたを見つめていて、あんたの涙を見て喜んでいて、神様にそれを教えている事をね。そしてあんたの母親としての深い嘆きは永いこと続くだろう、だがな、それはついには静かな喜びに変わりますよ、そして、あんたの苦い涙は、罪を清めてくれる静かな感動と心の浄化の涙になるんだよ」
重く胸に迫るコメントをいただいてすぐに、重なり合うこの部分を思い出しました。「慰めを求めなさんな」 と言いながら、それに続く彼の言葉は農婦にとって慰めでしょう。宗教的な背景を除いても、響くものがあります。貴い宝となる時がくるのを確信します。

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