花を待っている2020-01-23

 ≪- Цветы-то вы испортите, - проговорил и Алёша, - "мамочка" ждёт их. Она сидит - плачет, что вы давеча ей не дали цветов от Илюшечки. Там постелька Илюшина ещё лежит...
- Да, да, к мамочке! - вспомнил вдруг опять Снегирёв, - постельку уберут, уберут! - прибавил он как бы в испуге, что и в самом деле уберут, вскочил и опять побежал домой.≫

<試訳> 「花を駄目にしちゃいますよ」 アリョーシャも話しかけた。「“ 母さん ” が花を待っているでしょう。先ほどイリューシャから花を取ってあげなかったので泣いていますよ。お宅にはまだイリューシャの寝床が置かれていますし…」
「そう、そうだ、母さんの所に行かなくちゃ!」 突然スネギリョフがまた思い出した。「寝床を片付けられる、片付けられてしまう!」 彼は本当に片付けられるのを恐れるかのように大仰に言って、跳ね起きると、また家へと駆け出した。

・ すっかり悲しみに押しつぶされて判断力を失ったスネギリョフに、アリョーシャが優しく声掛けて、妻の気持ちやイリューシャの寝床を思い出させます。悲しみのあまりしばらく我を失うのは、誰にでもあり得るでしょう。今はそっと見守るしかありません。

コメント

_ 慎之介 ― 2020-01-23 09:34

彼は自分自身と戦っているのです。ときにボッとして頭の中は蜘蛛の巣が張り巡らされているのでしょう。ゾシマ長老の言葉通り涙を流しっぱなし、悲しみに浸るのが一番。彼には息子の友人たちが何人もいるのですから、立ち直れるはずです。大人なのですから、、、、、。

_ mir→慎之介さん ― 2020-01-24 09:15

こんな悲しい事がなぜ、と問うても答えのない不条理ですが、彼はそれを引き受けて自分と闘うしかないのですね。やがてイリューシャとの良き思い出と共に、自身で意味を与えられる時が来るかも知れません。

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