慰めてあげるのが難しい2020-01-26

 ≪- Куда ты его унёс? Куда ты его унёс? - раздирающим голосом завопила помешанная. Тут уж зарыдала и Ниночука. Коля выбежал из комнаты, за ним стали выходить и мальчики. Вышел наконец за ними и Алёша: "Пусть переплачут, - сказал он Коле, - тут уж конечно нельзя утешать. Переждём минутку и воротимся".≫

<試訳> 「あの子をどこに連れて行ったんだい? どこに連れて行ったんだい?」 甲高い声で正気を失った母が喚いた。これを機にニーノチカも声を上げて泣き出した。コーリャが部屋から駆けて出て、少年達も後を追って出始めた。最後にアリョーシャも出て、「気の済むまで泣かしてあげましょう」 とコーリャに言った。「こんな時、慰めてあげるのが難しいのはもちろんです。しばらく待ってから戻りましょう」

・ 家族の深い悲しみの情景に、子供達がいたたまれずに部屋を出ます。今この家族にとって、アリョーシャが言ったように、そっと見守る心遣こそ必要なのかも知れません。

コメント

_ 慎之介 ― 2020-01-26 14:24

アリョーシャの言うとおりです。涙は必要不可欠のものですから。

_ mir→慎之介さん ― 2020-01-27 07:04

そうですね。アリョーシャ自身がそのような涙の経験をしているからこそ理解できるのだと思います。彼が涙にくれる場面を思い出しました。
“ … アリョーシャは佇んで見つめていたが、突然なぎ倒されたかのように地に倒れ伏した。アリョーシャは何のために大地を抱擁したのか分らず、どうしてこのように抑え難いほど大地に、大地のすべてに接吻したいのか自分でも理解できなかった。だが、彼は泣きながら大地に接吻して、慟哭しながらその涙で地を濡らし、大地を愛する事を、永遠に愛する事を夢中で誓い続けた… ”

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック