大きな石の傍に2020-01-30

 ≪Мальчик так и вспыхнул, но ответить ничего не осмелился. Между тем все тихонько брели по тропинке, и вдруг Смуров воскликнул:
- Вот Илюшин камен, под которым его хотели похоронить!
Все молча остановились у большого камня. Алёша посмотрел, и целая картине того, что Снегирёв рассказывал тогда об Илюшечке, как тот, плача и обнимая отца, восклицкл: "Папочка, папочка, как он унизил тебя!" - разом представилась его воспоминанию.≫

<試訳> 少年は真っ赤にはなったけれども、何ひとつ口答えする勇気はなかった。その間にも皆は細い道を静かに進んでいたが、突然スムーロフが大声で叫んだ。
「ほら、イリューシャの石だよ、あの下に埋葬して欲しかったんだ!」 全員が押し黙って大きな石の傍に立ち止まった。アリョーシャは石を見つめた。かつてスネギリョフがイリューシャについて語った光景 ― 息子が泣きながら父親に抱きついて、 “ パパ、パパ、あいつはひどく父さんに恥をかかせたね!” と叫んだ光景がありありと一時に記憶によみがえった。

・ 大きな石の傍でのスネギリョフ親子の会話が思い出されます。イリューシャが言った “ あいつ ” は、ドミートリィです。酔った勢いで、スネギリョフの髭を往来で掴んで引きずり回したのです。イリューシャは彼の足にすがりついて助けを乞い父親を離すよう哀願しました。アリョーシャは後日その件を知ります。カテリーナがこの家族を援助するようになったのも、婚約者としてドミートリィに代わって償う気持からでした。
多くの人々の悲哀と苦悩が陰影のある深い色調の物語を織りなしてきた印象です。