誰一人をも忘れない2020-02-11

 ≪Будем, во-первых, и прежде всего добры, потом честны, а потом - не будем никогда забывать друг о друге. Это я опять-таки повторяю. Я слово вам даю от себя, господа, что я ни одного из вас не забуду; каждое лицо, которое на меня теперь, сейчас, смотрит, припомню, хоть бы и через тридцать лет.≫

<試訳> まずは何よりも善良になりましょう、次に正直に、そして次に決してお互いに忘れないでいましょう。これを僕はもう一度繰り返して言います。皆さん、僕は君たち誰一人をも忘れないと約束しますよ。たとえ30年後であっても、今、この瞬間、僕を見つめている一人ひとりの顔を思い出します。

・ アリョーシャから少年達への心のこもった送別のメッセージです。彼自身の生き方の覚悟でもあるでしょう。若い世代が善き人々となって次代を担ってほしいという作者の希望が込められているようです。時代はそれを反映した文学を生み出すという当たり前のことを、あらためて実感します。

コメント

_ 慎之介 ― 2020-02-11 08:19

アリョーシャのような青年は、世界中の何処にもいるのではないかと思うようになってきました。今、日本は妊婦への差別が(社会的にも)あると。働く女性が妊娠したことを理由に不利益を被っている。政府は来年度からの保健の妊婦加算撤廃といっていますが。若者達が自分のおかれた状態を少しずつ意識はじめたのかな?かなりの年齢になりしみじみと思わせるカラマーゾフとコメントに感謝です。

_ mir→慎之介さん ― 2020-02-11 13:42

自由と人権の意識の拡大や科学の成果などで人間生活が向上してきました。でも女性の権利はまだまだ不十分ですね。それに核の脅威、温暖化、紛争や貧困などの多くの否定的な現実もあります。複雑な問題を精神論で解決できませんが、それでも歴史を動かすのは一人一人の人間、無数の現代のアリョーシャの、理性や良心に基づいた実践に希望を託し続けたいものです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック