4ルーブルほど貸して下さい2020-05-04

 ≪- Я вам проценты ещё за месяц внесу; потерпите.
- А в том моя добрая воля, батюшка, терпеть или вещь вашу теперь же продать.
- Много ль за часы-то, Алёна Ивановна?
- А с пустяками ходишь батюшка, ничего, почитай, не стоит. За колечко вам прошлый раз два билетика внесла, а оно и купить-то его новое у ювелира за полтора рубля можно.
- Рубля-то четыре дайте, я выкуплбю, отцовские. Я скоро деньги получу.≫

<試訳> 「もうひと月分の利息を入れますから、辛抱してください」
「そりゃお前さん、辛抱しようが今すぐ質草を流そうが、私の勝手だがね」
「この時計で結構な額になりませんか、アリョーナ・イワーノブナ?」
「つまらん物ばかり持って来なさるねえ、ほとんど何の値打ちもないね。前の時は指輪に札2枚貸したけど、あんなのは貴金属店で1枚半で買える代物だよ」
「4ルーブルほど貸して下さい、受け出しますよ、父の物ですから。すぐにも金が入るので」

・ 少しでも多く金を借りたいラスコーリニコフが老婆と交渉します。相手はしたたかに質草の価値のなさを決めつけます。彼にとって貴重な父の形見の時計ですが、値を決める主導権は貸す側の彼女にあります。

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