全く見込みもなしに2020-06-05

 ≪- Случалось... то есть как безнадёжно?
- То есть безнадёжно вполне-с, заранее зная, что из сего ничего не выйдёт. Вот вы знаете, например, заранее и досконально, что сей человек, сей благонамереннейший и наиполезнейший гражданин, ни зачто вам денег не даст, ибо зачем, спрошу я, он даст? Ведь он знает же, что я не отдам. Из сострадания?≫

<試訳> 「ありますが… 当てがなくとは、どういう事ですか?」
「つまり、全く見込みもなしにですよ、頼んでもどうしようもないのを承知の上でね。たとえば、そのこの上なく善意に満ちた極めて有為な人物が、決して金は貸さないと予め分かりきっていましてね。なぜなら、お尋ねしますが、どうして貸す理由がありますか? だって、向こうは私が返さないのを知っているんですからなあ。同情して貸しますか?

・ 困窮したマルメラードフは、借金を請う屈辱の体験を痛いほどしたのでしょう。“ どん底の赤貧では感情の高潔さを保てない ”と語ったのも無理はありません。今のラスコーリニコフにはその気持ちが分かるでしょう。

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