夜通し娘の足元に跪いたまま2020-07-02

 ≪И видел я тогда, молодой человек, видел я, как затем Катерина Ивановна, также ни слова не говоря, подошла к Сонечкиной постельке и весь вечер в ногах у ней на коленках простояла, ноги ей целовала, встать не хотела, а потом так обе и заснули вместе, обнявшись... обе... обе... да-с... а я... лежал пьяненькой-с.
Мармеладов замолчал, как будто голос у него пресекся. Потом вдруг поспешно налил, выпил и крякнул.≫

<試訳> そしてその時私は目にしましてね、学生さん、それからカテリーナ・イワーノブナが同じように、ひと言も発せずにソーネチカのベッドに近づいて、夜通し娘の足元に跪いたまま、その足に口づけをして、立とうともししなかったのをね。そのうちに二人は一緒に眠ってしまったのです、抱き合って…。二人で… 二人でですよ… そうですとも… それを私は見たんだ。ところが私は…酔っ払って寝ころんでいた」
マルメラードフは、まるで声を断ち切られたように黙り込んだ。やがて突然せわしなく酒を注いで飲み干して喉を鳴らすのだった。

・ カテリーナは、震えるソーニャに詫びる気持ちや憐憫の情や自責の念を表わさずにはいられなかったのです。飢える子供を抱えた窮乏生活に追い詰められた末とは言え、彼女に犠牲を強いてしまい、自らも重い十字架を負う思いでしょう。

コメント

_ 伯 ― 2020-07-02 10:24

涙なしに読めません。ふがいない大人の下に生まれてしまった子供達、カテリーナの苦しみは理解できます。が、人間は自分の命のために少しの優しさと大きな残酷さを持っているのでは?優しさいっぱいの人を犠牲にして、、、、人間の歴史を見ていくと様々な形でそれが現れていると思います。

_ mir→伯さん ― 2020-07-03 10:56

トルストイはある小説を “ 幸福な家庭はすべてよく似たものであるが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である ” と書き出しています。全く世に不幸は様々な形で存在し、それを背負う人々の境遇も性格も考えも多様で一括りにできません。ただ、“ 罪なき子供達だけには悲しい思いをさせたくない ” と、「カラマーゾフの兄弟」 の中でイワンが熱を込めて語ったのは普遍的で、共感します。大人の世界の歴史と不条理な現実の裏に、どれほど子供達の犠牲があるかと考えさせられます。愛と理性の力に希望をつなぐ他ありません。

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