その場で考え出したもの2020-07-14

 ≪Слышите, слышите? "Я, конечно, говорит, Семён Захарыч, помня ваши заслуги, и хотя вы и придерживались этой легкомысленной слабости, но как уж вы теперь обещаетесь, и что сверх того без вас у нас худо пошло (слышите, слышите!), то и надеюсь, говорит, теперь на ваше благородное слово", то есть всё это, я вас скажу, взяла да и выдумала, и не то чтоб из легкомыслия, для одной похвальбы-с!≫

<試訳> こうですよ、どうです? “ 閣下がおっしゃるには、セミョーン・ザハールィチ、私はもちろん君の功績を分かっている。それで、意志の弱さに流されるところがあるとはいえ、君も約束しているわけだし、何より、君がいなくては我々も困っていてね。( どうです、たいしたもんでしょう! )、そこで君の誓いを信用する事にしよう、こうおっしゃられたんですのよ ” つまりこれは本当のところ全部、家内がその場で考え出したものですよ、それも軽はずみからでも自慢するためでもない!」

・ マルメラードフはカテリーナに閣下と会った時の様子を話したでしょうが、それにしても閣下の言葉があまりに彼を高く評価し過ぎる感じです。聞いた本人も歯がゆい感じでしょう。“ 意志の弱さ… ” とは、飲酒による失敗があった事を暗示しています。

コメント

_ 伯 ― 2020-07-14 10:07

カテリーナさんは、本当にそのように話が進み夫に仕事が出来たと喜んでいるのです。なぜか、その時その時を素直に受け止め誠実に夫に尽くすのですね。小説だから、、、、と言っていられない切ない気持ちになります。現代も大なり小なりそんな境遇にいる人が存在するでしょう。

_ mir→伯さん ― 2020-07-15 10:38

同感です。状況に翻弄されながら必死に生きて来たカテリーナの心労が分かるだけに、ほっとしたひと時の幸福感が哀しくも思えますね。昨今の報道でも、それが過去形ではないのを知らされます。

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