今日にも破滅しかねない2020-08-17

 ≪Но рассудив, что взять назад уже невозможно и что всё-таки он и без того бы не взял, он махнул рукой и пошёл на свою квартиру. "Соне помадки ведь тоже нужно, - продолжал он, шагая по улице, и язвительно усмехнулся, - денег стоит сия чистота... Гм! А ведь Сонечка-то, пожалуй, сегодня и сама обанкрутится, потому тот же риск, охота по красному зверю... золотопромышленность... вот они все, стало быть, и на бобах завтра без моих-то денег... Ай да Соня!≫

<試訳> だが今さら取り返す事はできないし、できるとしたって、結局取り返しやしないんだと考え、彼は手を一振りして自分の住まいに向かった。“ ソーニャには口紅もいる、と言ってたからな ” 通りを歩きながら彼は考え続け、刺々しく薄笑いした。“ さっぱりした身なりにも金がかかる、か… そうだな! だがソーネチカだって、今日にも自分が破滅しかねない。なにしろ毛皮とりの猛獣狩りの様な… 金鉱探しの様な危うい稼業だから… となると、あの一家は明日は当てが外れて、僕のあの金なしじゃどうにもならなくなる…。ああ、何というソーニャ!”

・ ラスコーリニコフは、やはり金を置いてきて良かったと思うのです。ソーニャに会わなかったけれど、一家が彼女の日銭を頼りに暮らしているのをマルメラードフから聞いています。彼も同じように貧乏なので、破滅すれすれの状況を身に染みて感じ、痛みを共にしたのです。

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