甲羅にもぐった亀のように2020-08-22

 ≪Трудно было более опуститься и обнеряшиться; но Раскольникову это было даже приятно в его теперешнем состоянии духа. Он решительно ушёл от всех, как черепаха в свою скорлупу, и даже лицо служанки, обязанной ему прислуживать и заглядывавшей иногда в его комнату, возбуждало в нём желчь и конвульсии. Так бывает у иных мономанов, слишком на чем-ниудь сосредоточившихся.≫

<試訳> これ以上すさんで、だらしなく暮らすのは難しかっただろう。だが、ラスコーリニコフにとっては、むしろこの方が今の彼の心境には心地良くさえあった。彼は甲羅にもぐった亀のようにきっぱりと人から遠ざかって、給仕のために世話してくれる、時折彼の部屋をのぞきに来る小間使いの顔を見るのさえ苦々しく、癇癪を起こすほどだった。何かにあまりに集中し過ぎる偏執狂が、往々にしてこのようになるものだ。

・ 彼は今や普通の生活は眼中にありません。何かに憑りつかれて、それ以外の事に一切気持ちが向かず避けようとしています。この先彼はどのように生きていくのか、光は差し込むのか。都会の片隅で挫折し闇に沈んでいる若者の姿を、現代に重ねて想像します。

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