井戸に唾するんじゃないよ2020-08-28

 ≪Настасья так и покатилась со смеху. Она была из смешливых и, когда рассмешат, смеялась неслышно, колыхаясь и трясясь всем телом, до тех пор, что самой тошно уж становилось.
- Денег-то много, что ль, надумал? - смогла она наконец выговорить.
- Без сапог нельзя детей учить. Да и наплевать.
- А ты в колодезь не плюй.≫

<試訳> ナスターシャは突然笑い転げた。彼女は笑い上戸だったので、一旦笑わせると全身を震わて揺らしながら、すっかり飽きるまで声も立てずに笑い続けるのだった。
「お金がたんまりできる事を考え出したってわけ?」 やっとのことで彼女はこう話す事ができた
「靴もなしに家庭教師に行けやしない。全く唾を吐きたいくらいさ」
「でもあんた、井戸に唾するんじゃないよ、いつか助けられる事もあるんだからね」

・ 笑い転げるナスターシャの明るさが、この狭く荒れた部屋とラスコーリニコフの鬱屈した心を今だけは照らしてくれます。
“ в колодезь не плюй ” は、“ Не плюй в колодезь, пригодится воды напиться ” ( 井戸に唾するな、いつかその水を飲む事もある ) という諺を前半だけ言ったのですが、( 他人に意地悪をするな、いつかその人に助けられる事もある ) の意味もあるので、彼女は言ってないのですが、この意味を後半に加えました。何か暗示的な響きがあります。