完全に自由でいたい2020-10-19

 ≪Я уверена вполне, что он будет так благороден и деликатен, что сам пригласит меня и предложит мне не разлучаться более с дочерью, и если ещё не говорил до сих пор, то, разумеется, потому что и без слов так предполагается; но я откажусь. Я замечала в жизни не раз, что тёщи не очень-то бывают мужьям по сердцу, а я не только не хочу быть хоть кому-нибудь даже в малейшую тягость, но и сама хочу быть вполне свободною, покамест у меня хоть какой-нибудь свой кусок да такие дети, как ты и Дунечка.≫

<試訳> あの方はとても気高く礼儀正しいですから、自分から同居をすすめてくれて、これからも娘と離れない方がいいと申し出てくれるだろうと私は信じています。今まで言い出さないのは、もちろん、言わなくとも当然そうするつもりだからでしょう。でも私はお断りします。姑が夫の気に入るものではないのを、私はこれまで何度となく見てきましたからね。ほんの少しの重荷にもなりたくないだけでなく、せめてどんなにささやかでも自分の生活の糧があって、お前やドゥーネチカの様な子供がいる間は、自分でも完全に自由でいたいんです。

・ あらゆる事を考え合わせた末に母が出した結論なのでしょう。皆の平穏な幸せと、気兼ねない自分の自由な生活を願う気持ちがせつないほどで、時代を越えた微妙な人間関係が語られています。

コメント

_ 伯 ― 2020-10-19 10:06

母親の気持ちは、とてもよくわかります。しかし、目が曇ってしまっているのかも?息子、娘の幸せを望むあまりの観察眼に他人事に思えないのです。

_ mir→伯さん ― 2020-10-19 13:31

幸せを願っていながら、最も優先すべき事がおろそかになっているのは、その通りだと思います。息子の学費や将来の仕事、自分の身の振り方など経済的な見込みまで混じり合わせて複雑にしているように感じます。

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