あの子がお前を愛すように愛して ― 2020-10-26
≪Но довольно; два листа кругом уписала, и места уж больше не остается; целая наша история; ну да и происшествий-то сколько накопилось! а теперь, бесценный мой Родя, обнимаю тебя до близкого свидания нашего и благословляю тебя материнским благословением моим. Люби Дуню, свою сестру, Родя; люби так, как она тебя любит, и знай , что она тебя беспредельно, больше себя самой любит.≫
<試訳> ではこのぐらいにしましょう。便箋2枚びっしり書いてしまって、もうこれ以上余白がありませんからね。私たちのいきさつを何もかも書きました。いろんな出来事がこんなにたくさんたまっていたなんてね! でも、かけがえないロージャ、近々会うまでお前を抱きしめます。そして母親の祝福でお前を満たします。ドゥーニャを愛しておくれ、お前の妹ですもの、ロージャ。あの子がお前を愛すように愛してね。そしてあの子が自分自身よりも、お前をはるかに限りなく愛しているのを心に留めていておくれ。
・ ラスコーリニコフとドゥーニャの親しさを知っていながらも、結婚する妹への愛情を切望する母親の心情です。今後も支えてやってほしい願う気持ちに、この結婚への一抹の不安が感じられます。
この長い文が、大きな紙の裏表にびっしり書いたとしても、2枚に収まるのか疑問です。でも、作者は書簡集があるほどたくさん手紙を書いていて、分量を十分知った上でしょう。実物を見たくなります。
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