生きている限りこの結婚はさせない ― 2020-10-31
≪Письмо матери его измучило. Но относительно главнейшего, капитального пункта сомнений в нём не было ни на минуту, даже в то ещё время, как он читал письмо. Главнейшая суть дела была решена в его голове и решен окончательно: "Не бывать этому браку, пока я жив, и к черту господина Лужина!"≫
<試訳> 母親の手紙は彼をひどく苦しめた。しかし最も重要な根本的な事については、まだ手紙を読んでいる間でさえ、瞬時もためらいを感じなかった。最重要な問題は頭の中で決まっていて、それは決定的で動かなかった。つまり、“ 僕が生きている限り、この結婚はさせない。ルージン氏など失せやがれ!”
・ 手紙に書かれていた事の多くが胸を波立たせたのですが、その中の最大の問題は妹の結婚でした。相手の人物の考え方や振舞いを文面から読み取って、妹が悩んだ末に決断した結婚が幸福を持たらさないと確信したのです。
結婚相手の正式名はピョートル・ペトロービッチ・ルージンです。これまでピョートルとしてきたのですが、ここでラスコーリニコフはルージンと呼んでいるので、今後はルージンとします。
コメント
_ 伯 ― 2020-10-31 10:29
他人の私もドーニャのこの結婚は胡散臭いし、母親の曇った目に悲しささえ感じていました。兄としての決意を知りホッとしました。先々まだ悩ましいことは続くでしょう。
_ mir→伯さん ― 2020-11-01 13:00
そうですね。母も娘も息子もそれぞれの立場で悩み、良かれと思ってのことです。紆余曲折が続きますが、三人の愛情は変わらないでしょう。
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