親しい友 を狼狽させまいと2021-01-03

 ≪В настоящее время он тоже принуждён был выйти из университета, но ненадолго, и из всех сил спешил поправить обстоятельства, чтобы можно было продолжать. Раскольников не был у него уже месяца четыре, а Разумихин и не знал даже его квартиры. Раз как-то, месяца два тому назад, они было встретились на улице, но Раскольников отвернулся и даже перешёл на другую сторону, чтобы тот его не заметил. А Разумихин хоть и заметил, но прошёл мимо, не желая тревожить приятеля.≫

<試訳> 現在はラズミーヒンもまた余儀なく大学を去っていたが、それもしばらくの間で、また学業を続けられるように状況を改善するよう懸命になっていた。ラスコーリニコフが彼の所に来なくなってもう4か月ほどになるが、ラズミーヒンの方は彼の下宿さえ知らなかった。一度、二か月ほど前に、二人は通りで出会いそうになったが、ラスコーリニコフは顔をそむけ、相手に気づかれないように別の通りに移ったのだった。ラズミーヒンの方は気づいたのだが、“ 親しい友 ” を狼狽させまいとしてそのまま素通りした。

・ 彼が休学しているのは、おそらく貧しさで学費が滞ったのだと思います。状況はラスコーリニコフと似ていても、困難を打開しようとする意気込みが違います。通りで友を見かけた時に、咄嗟に避けようとしたラスコーリニコフの屈折した心理の描写が実にリアルです。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック