銀製のシガレットケースにそっくり2021-04-03

 ≪Этот заклад был, впрочем, вовсе не заклад, а просто деревянная, гладко обструганная дощечка, величиной и толщиной не более, как могла бы быть серебряная папиросочница. Эту дощечку он случайно нашёл, в одну из своих прогулок, на одном дворе, где, во флигеле, помещалась какая-то мастерская. Потом уже он прибавил к дощечке гладкую и тоненькую железную полоску, - вероятно, от чего-нибудь отломок, - которую тоже нашёл на улице тогда же.≫

<試訳> それは質草とはいっても、全く質草になる代物ではなく、大きさと厚みがちょうど銀製のシガレットケースにそっくりで、滑らかに鉋がけされたただの板切れだった。彼はこの板切れを、いつかの散歩の折に作業場らしい建物の屋敷の庭で偶然見つけた。その後板切れに滑らかな薄い鉄板を貼り付けたが、それはやはりその時に往来で見つけたもので、何かの切れ端らしかった。

・ 老婆の部屋を下見のために前回訪れた時の帰り際に、次にまた質草を持ってくると彼は予告していました。それがこのシガレットケースに似せた物なのです。
準備段階から手の内を詳しく明かすところが推理小説との違いを感じます。

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