手紙と一緒に “ 二人きり ” でいたかった2020-08-31

 ≪Через минуту явилось письмо. Так и есть: от матери, из Р-й губернии. Он даже побледнел, принимая его. Давно уже не получал он писем; но теперь и ещё что-то другое вдруг сжало ему сердце.
- Настасья, уйди, ради, бога; вот твои три копейки, только, радит бога, скорей уйди!
Письмо дрожало в руках его; он не хотел распечатывать при ней: ему хотелось остаться наедине с этим письмом.≫

<試訳> 間もなく手紙が運ばれた。思った通り、R郡の母からの手紙だった。彼はそれを受け取りながら顔色を変えたほどだった。久しく手にしなかった手紙だった。しかし、今はそれ以上の何か別のものが、急に胸を締めつけた。
「ナースチャ、一人にしてくれ、頼む。ほら、お前の3コペイカだ、とにかくお願いだから早く向こうへ行ってくれ!」
手紙が手の中で震えていた。彼は彼女の前では封を切りたくなかった。この手紙と一緒に “ 二人きり ” でいたかったのだ。

・ 母からの手紙でした。震えるほどの懐かしさがこみ上げるのです。“ 二人きり ” の表現に母への心情がこもっていて、原文ではこの単語はイタリック体で強調されています。

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