言葉はまだ行いじゃない2020-10-09

 ≪Но Дуня даже с досадой отвечала мне, что "слова ещё не дело", и это, конечно, справедливо. Пред тем, как решиться, Дунечка не спала всю ночь и, полагая, что я уже сплю, встала с постели и всю ночь ходила взад и вперёд по комнате; наконец стала на колени и долго и горячо молилась перед образом, а наутро объявила мне, что она решилась.≫

<試訳> けれどもドゥーニャは腹立たしそうなほどの口調で私に答えたのです、“ 言葉はまだ行いじゃないわよ ” と。確かにその通りなのでしょう。決心するまでに、ドゥーニャは一晩中まんじりともしなかったのです。私がもう眠った頃を見計らって、ベッドから起きると、夜じゅう部屋を歩き回っていました。最後に聖像の前に跪いて永いこと熱心にお祈りし、翌朝になって、決心がついたと私に打ち明けたのですよ。

・ ドゥーニャは夜を徹して思い悩んだのです。その後の人生が懸かる結婚について、翌日までの返答を迫られた彼女の逡巡を思わずにはいられません。
“ 言葉はまだ行いじゃない… ” は、相手の言った事だけで判断すべきではない、と諫めたのでしょう。

コメント

_ 伯 ― 2020-10-09 09:50

「言葉はまだ行いじゃない」達観したようなドーニャ。言葉と行いは大事なものと考えている私には、結婚相手にそのように考える事に悲しみさえ覚えてしまいます。ドーニャが置かれた状態が決して良いものと思えないからです。兄は激怒するに違いありません。

_ mir→伯さん ― 2020-10-10 15:04

分かります。彼女が相手の言葉に驚き、人間性に疑問を感じないはずはありません。それなのに本心を抑えて一人で葛藤しているのを思うと気の毒です。

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