時には軽率だが非常に賢かった2021-01-01

 ≪Был он очень неглуп, хотя и действительно иногда простоват. Наружность его была выразительная - высокий, худой, всегда худо выбритый, черноволосый. Иногда он буянил и слыл за сидлача. Однажды ночью, в компании, он одним ударом ссадил одного блюстителя вершков двенадцати росту. Пить он мог до бесконечности, но мог и совсем не пить; иногда проказил даже непозволительно, но мог и совсем не проказить.≫

<試訳> ラズミーヒンは、時には確かに軽率な事をしたが非常に賢かった。外見は特徴的だった。背が高く痩せぎすで、いつも無精ひげをはやして髪は黒かった。時々腕力を振るって、力持ちとして通っていた。ある夜の集まりで、190cmもの警官を一撃で殴り倒した事があった。酒は飲んだら底なしだが、全く飲まなくても平気だった。時に許し難いほどの悪ふざけもしたが、全くしないでいる事もできた。

・ ラズミーヒンの豪快な面が表れています。荒っぽいけれども自制心があります。ラスコーリニコフがどうしてそんな彼とうまが合ったのか不思議です。
“ вершков двенадцати росту ” は、12ベルショークですから、1ベルショーク=4.45cmで計算すると約53cm にしかなりません。身長を表すのに、2アルシン=142cmを超える分をベルショークで言う習慣で、合計で約195cmになります。

コメント

_ 伯 ― 2021-01-01 11:13

ラズミーヒンという青年素晴らしい青年ですね。身長の表し方、読んだだけではすっと入らず、計算機を持ちゆっくりゆっくり読み直しやっとわかりました。回転がかなり悪くなっています。
最後までついていけるか心配になりました。そんな弱腰ではいけないことは重々承知しているのですが。

_ mir→伯さん ― 2021-01-01 14:29

大の男が “ 身長53cm ” とはどうしても合点がいかず、調べて初めて私も納得しました。同年代の知り合いの間で、「もう5になる」、「俺は7超えた」 などと年齢を言って分かるのと似ていると感じます。
他にも習慣や感じ方、言葉のニュアンスなどを、訳し切れていない箇所があるだろうと思いますが、・・・蛇に怖じず、で続けますので、今年もよろしくお願いします。

_ 伯 ― 2021-01-02 14:41

こちらこそよろしくお願い致します。

_ mir→伯さん ― 2021-01-03 06:56

身長の表し方に関して、私達も日常で同じように使っている良い例があるのを知りました。体温を測って、” 9度もある " と言えば、誰でも39度だと分かりますね。36度前後の平熱を基準にしているのが暗黙の了解で省略されるというわけです。

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