草木や爽やかな空気2021-01-09

 ≪Когда же опять, вздрагивая, поднимал голову и оглядывался кругом, то тотчас же забывал, о чём сейчас думал и даже где проходил. Таким образом прошёл он весь Васильевский остров, вышел на Малую Неву, перешёл мост и поворотил на Острова. Зелень и свежесть понравились сначала его усталым глазам привыкшим к гороской пыли, к извёстке и к громадным, теснящим и давящим домам.≫

<試訳> 身震いして、再び顔を上げてあたりを見回した途端に、たった今、何について考えていたのか、どこを通っていたのかさえ忘れていた。このようにして、彼はワシーリエフスキー島の中を歩き回った。小ネヴァ河へ抜け出て橋を渡り、オストラバへ向きを変えた。最初のうちは草木や爽やかな空気が、街の埃や漆喰や巨大で密集した重苦しい建物を見慣れた疲れた目に快く感じた。

・ 友を訪ねるのをやめたラスコーリニコフは、家に帰る気になれず、あてもなく付近を歩き続けます。サンクトペテルブルクはネヴァ河の三角州地帯で、いくつかの島が形成されていて橋で結ばれています。ワシーリエフ島は一番大きな島で、オストラバはそこから小ネヴァ河を渡った対岸です。彼はそこまで足を延ばしたのです。中心部を離れ、暑さや喧騒が和らいで少し落着きます。

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