赤や青のルバーシカを着て2021-01-22

 ≪особенно коли воз застрянет в грязи или в колее, и при этом их так больно, так больно бьют всегда мужики кнутами, иной раз даже по самой морде и по глазам, а ему так жалко, так жалко на это смотреть.что он чуть не плачет, а мамаша всегда, бывало, отводит его от окошка.
Но вот вдруг становится очень шумно: из кабака выходят с криками, с песнями, с балалаайками пьяные-препьяные большие такие мужики в красных и синих рубашках, с армяками внакидку.≫

<試訳> とりわけ、荷車がぬかるみや轍にはまったりすれば、いつも農夫達に鞭で痛いほどひどく打たれ、時には鼻面や目さえ打たれて必死に喘いで引くような哀れな馬だった。彼はそれを見て泣き出しそうになって、母親がいつも彼を窓から引き離したものだった。
不意にとても騒がしくなった。酒場から喚声を上げたり、歌ったりバラライカを弾いたりしながら、赤や青のルバーシカを着て農民外套を羽織った、ぐでんぐでんに酔っ払った大柄な農夫達が出てきた。

・ 酒場の玄関口に大きな馬車があって痩せ馬が繋がれている。そこにどやどやと酔客が出てきます。これはラスコーリニコフが茂みの中で眠り込んで見ている夢なのですが、まるで現実に眼の前で見ている様な光景です。群衆の生き生きした動きが、色彩や音と共に描き出されています。

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