野卑な歌が響き2021-01-30

 ≪Два паря из толпы достают ещё по кнуту и бегут к лошадёнке сечь её с боков. Каждый бежит с своей стороны.
- По морде её, по глазам хлещи, по глазам! - кричит Миколка.
- Песню, братцы! - кричит кто-то с телеги, и все в телеге подхватывают. Раздаётся разгульная песня, брякает бубен, в припевах свист. Бабёнка щёлкает орешки и посмеивается.≫

<試訳> 群衆の中からさらに二人の若者が鞭を手にして、のろまな馬の腹を鞭打とうと駆け寄った。それぞれが両脇から走ってくる。
「奴の鼻ずらをやれ、目だ、目を打て!」 ミコールカが叫ぶ。
「歌をやろうぜ、皆の衆!」 誰かが馬車から叫ぶと、車上の皆が声を合わせた。野卑な歌が響き、タンバリンが打たれ、合いの手に口笛が吹かれた。例の女は胡桃を割ってにやにやしている。

・ 痩せ馬をまるで祭りの生贄にするような騒ぎです。この場からすぐにも立ち去りたくなります。けれども、夢の形で作者が暗示しようとしているもの、問いかけているもの、普遍的なものが時代を超えて響きます。

コメント

_ 伯 ― 2021-01-30 09:59

夢といいつつ、このように人間の残酷さを表現する暗示とは?人間は群れ始め身を守り始めて以来残酷さは増していく一方ですから、、、、、。作者もそれはわかっていると思います。

_ mir→伯さん ― 2021-01-31 13:19

夢から覚めて思い返すと、自分がどこか上の方から俯瞰していたように感じる事があります。ここでも、鞭打つ人と、哀れな馬に心を痛めて走り寄る幼い自分がいて、その光景を見ている自分がいるわけです。
彼自身の内面にもミコールカ的なものが潜んでいて、それを必死に止めようとしている事を暗示しているのではないかと、勝手に夢判断しています。

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