夜昼なく姉のために働き2021-02-19

 ≪Он давно уже знал всё про эту Лизавету, и даже та его знала немного. Это была высокая, неуклюжая, робкая и смиренная девка, чуть не идиотка, тридцати пяти лет, бывшая в полном рабстве у сестры своей, работавшая на неё день и ночь, трепетавшая перед ней и терпевшая от неё даже побои. Она стояла в раздумье с узлом перед мещанином бабой и внимательно слушала их.≫

<試訳> 彼はもう以前からリザベータの事をよく知っていて、彼女もいくらかは彼を知っていた。背が高くて不格好で、憶病でおとなしい、35歳で未婚の少し頭が足りないような女だった。姉の家ですっかり奴隷のように夜昼なく姉のために働き、その前ではびくびく振るえながら、打擲さえも耐え忍んでいた。彼女は包みを持って思案気に商人夫婦の前に立って、じっと二人の話を聞いていた。

・ リザベータが35歳だとすると、義理の姉とは言えアリョーナはそれほど年老いていないはずです。老婆という言葉を使っていますが、平均寿命が短かった当時の感覚かも知れません。
因みに、サザエさんの母のフネは48歳だそうですが、描かれている印象からはもっと年配だと感じていました。さらに、竹取物語の翁や桃太郎の老夫婦も、子供を育てる年頃ですから、実際は若いのかもしれません。時代によって人物の年齢の感覚が違う事に気づきます。