ほとんどいつも妊娠している2021-03-09

 ≪деньги же всё назначались в один монастырь в Н-й губернии, на вечный помин души. Была же Лизавета мещанка, а не чиновница, девица, и собой ужасно нескладная, росту замечательно высокого, с длинными, как будто вывернутыми ножищами, всегда в стоптанных козловых башмачках, и держала себя чистоплотно. Главное же, чему удивлялся и смеялся студент, было то, что Лизавета поминутно была беременна...≫

<試訳> 遺産の金は全部Н郡のある修道院に預けて永代供養に充てる事になっていた。リザベータは官吏の娘ではなく町人の娘だった。そして恐ろしく不格好で、まるで捻じ曲げたような長い足で、身長は際立って高く、いつも片減りした山羊皮の短靴を履いていたが、身ぎれいさは保っていた。何より一番学生があきれて笑っていたのは、リザベータがほとんどいつも妊娠しているという事だった…。

・ リザベータの様子に話が及びます。妊娠についての真偽は分かりませんが、本当だとすると気の毒です。自分を全く主張せず言われるがままで、状況を理解できないところがあるようです。

コメント

_ 伯 ― 2021-03-09 09:48

永大供養を修道院に頼んでいたなんて、義妹へのひどい扱いをしながら自分は神に守られるなどよく思えたものです。現在もあまり変わらないとは思いますが、所謂、底辺にいる人々は死を迎えた後は神に祝福されるとおもいこんでいたのでしょうね。

_ ,mir→伯さん ― 2021-03-10 09:54

遺産をリザベータに残すのが、自分の気持ちが救われる何よりの善行だと思うのですが…。このような寄進は修道院にも必要だったのでしょう。修道院はともかく、洋の東西を問わず壮麗な教会や大寺院を見るにつけ、信仰の力と共にそこに集められたお金と労働力がどれほどだったか、そして権威の巨大さを感じて疑問に思う事があります。

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