時をおかずに錠をはずす音が2021-05-09

 ≪Он нарочно пошевелился и что-то погромче прбормотал, чтоб и виду не одать, что прячется; потом позвонил в третий раз, но тихо, солидно и без вякого нетерпения. Вспоминая об этом после, ярко, ясно, - эта минута отчеканилась в нём навеки, - он понять не мог, откуда он взял столько хитрости, тем более что ум его как бы померкал мгновениями, а тела своего он почти и не чувствовал на себе... Мгновение спустя послышалось, что снимают запор.≫

<試訳> 彼はわざと身じろぎして、大きめの声で何かを呟いた。隠れているという様子を見せないためだった。それから3度目の呼び鈴を鳴らしたが、それは平静で堂々として少しも焦りがなかった。この事については、あとで思い出してもこの瞬間は鮮明にはっきり覚えていて、永遠に彼の記憶に刻まれた。彼はどこからあれほどの知恵を得たのか理解できなかった。まして彼の思考が瞬間的にぼんやりとし、自分の身体さえほとんど感じないかのようだったのに…。時をおかずに錠をはずす音が聞こえた。

・ ラスコーリニコフはそれまで動揺して動悸がおさまらなかったのに、この時は冷静に客を装います。不思議なほど肝の据わった状態になるのです。説明できないような人間の不可解な心理が描写されています。

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