ちょうどよく思い出したよ2024-05-02

 ≪- Зачем же-с? Покамест это вовсе не требуется. Вы не так поняли. Я, видите ли, не упускаю случая и... и со всеми закладчиками уже разговаривал... от иных отбирал показания... а вы, как последний... Да вот, кстати же! - вскрикнул он, чему-то внезапно обрадовавшись, - кстати вспомнил, что ж это я!.. - повернулся он к Разумихину, - вот ведь ты об этом Николашке мне тогда уши промозолил...≫

<試訳> 「いったい何のためにです? 今のところ全くそんな必要はありませんよ。誤解しておられますね。私は機会を逸しないようにと、お分かりでしょうが… そして、質入れをした皆さんとはもう話しました… なかには調書を取った人もおりますが… あなたは、最後の一人として…。ああ、そうそう、ちょうどいい!」 判事が不意に何やら嬉しそうに叫んだ。「ちょうどよく思い出したよ、私もどうかしてる!…」 彼はラズミーヒンに向き変わると 「ほらあの時、君はミコライについて何だかんだと私に言ってたね…」

・ 判事が口にしたミコライは、事件の当日、犯行現場の階下の部屋で仕事をしていたペンキ職人です。それを聞いたラスコーリニコフは否応なく引き止められます。容疑者の心理をさりげなく操る判事の手慣れた手法です。

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