あなたは気の毒な方じゃありませんの2025-01-29

 ≪Тут же лавке так и заплакала, при купцах-то, что недостало... Ах, как было жалко смотреть.
- Ну и понятно после того, что вы... так живёте, - сказал с горькою усмешкой Раскольников.
- А вам разве не жалко? Не жалко? - вскинулась опять Соня, - ведь вы, я знаю, вы последнее сами отдали, ещё ничего не видя.≫

<試訳> 「その市場で、カテリーナはお金が足りないと言って、商人の前で泣き出したんです…。ああ、見るからに気の毒そうでした」
「それはそうでしょうね、あなた方が…そのような暮らしぶりをしているのですから」 ラスコーリニコフは辛そうな薄笑いを浮かべて言った。
「じゃあ、あなたは気の毒な方じゃありませんの? 可哀そうじゃありませんの?」 ソーニャはまたさっと立ち上がって叫んだ。「だって、あの時あなたはまだ何もご覧にならないうちから、お手持ちのお金を残らず下さったじゃありませんか、私、知っています」

・ ラスコーリニコフがマルメラードフの死を見届けて立ち去る際に、悲しみに沈むカテリーナに有り金を無造作に手渡しました。それでソーニャ達は、彼をお金に困らない人物だと思い込みました。その後、彼女がカテリーナの使いで彼の部屋を訪れ、その部屋の酷さを見て初めて彼自身が窮乏しているのを知って驚いたのです。彼女は、“ あなただって、十分気の毒な人なのに ” と言いたいのです。