指の先ほどにも値しません2024-11-06

 ≪- А по-моему, так вы, со всеми вашими достоинствами, не стоите мизинца этой несчастной девушки, в которую вы камень бросаете. - Стало быть, вы решились бы и ввести её в общество вашей матери и сестры? - Я это уж и сделал, если вам хочется знать. Я посажид её сегодня рядом с маменькой и с Дуней≫

<試訳> 「僕の考えでは、あなたなど、ありったけの長所を集めても、あなたが石を投げつける、あの不幸な娘の小指の先ほどにも値しません」
「という事は、あなたはあの娘を、あなたのお母様と妹さんのお仲間に加える覚悟がおありですかな?」
「僕はもうそうしましたよ、なんならお教えしますが。僕は今日、あの娘さんを母と妹と一緒に座らせました」

・ ラスコーリニコフがためらいもなくソーニャを遇した事実を述べて、貶めようとしたルージンの企てははずれます。当時は娼婦と席を同じくする事が憚られたのでしょう。ルージンのような感じ方が普通だった事を思わせます。
“ 石を投げつける ” の表現に、聖書の中の “ あなたがたのうち罪を犯したことのない者がこの女に、まず石を投げなさい ” を連想します。