可愛らしい靴を選んでしまうんです2025-01-28

 ≪Ну разве можно ей противоречить? А сама-то весь-то день сегодня моет, чистит, чинит, корыто сама, с своею слабенькою-то силой, в комнату втащила, запыхалась, так и упала на постель; а то мы в ряды ещё с ней утром ходили, башмачки Полечке и Лене купить, потому у них все развалились, только у нас денег-то и недостало по расчёту, очень много недостало, а она такие миленькие ботиночки выбрала, потому у ней вкус есть, вы не знаете...≫

<試訳> 「あの人に異を唱えることができまして? そう言いながらも、今日は一日中洗濯したり、掃除をしたり、繕い物をしているんです。自分で洗い桶を弱々しい力を出して部屋引っ張り出すので、息を切らして、ベッドに倒れ込みましたわ。でも、まだ朝のうちに、私と二人でポーレンカとレーナの短靴を買いに市場へ行ってきたんです。子供たちの靴がぼろぼろなものですから。でも支払いのお金が足りません。ひどく足りないのに、ご存じないでしょうけど、あの人は趣味がいいものですから、とても可愛らしい靴を選んでしまうんです…」

・ 貧しさを忘れて、持ち合わせがないのに子供達に可愛らしい靴を選ぶ母親を見ているソーニャのせつなさが哀しい限りです。マルメラードフの話によると、カテリーナはもともと育ちが良かったので、不自由なく暮らしていた頃の感覚が残っているのかも知れません。

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