お前にだけは全てを話す2010-02-09

アリョーシャへのドミートリィの激白が続く

≪Потому что тебе одному все скажу, потому что нужно, потому что ты нужен, потому что завтра лечу с облаков, потому что завтра жизнь кончится и начнётся. ≫

<試訳> お前にだけは全てを話すためさ、そうしなけりゃならないんだ、お前はそれが必要なんだし、明日、俺は雲から飛び降りるんだからな、明日、人生が終わって、また始まるんだからな。

ドミートリィは抑えきれない感情を溢れ出る言葉にします。ここでも "потому что..." 「なぜなら」を全部の文頭につけてたたみかけるように話しています。酔ってもいますが、弟のアリョーシャだけに全てを告白する彼の姿は、まるで教会で懺悔しているかのようです。

コメント

_ ochaya ― 2016-12-06 06:39

再びこんちは~~昨日偶々原卓也氏訳で音読してました。なるほどパタムシタの繰り返しが良いですね。説得力のある言い回しなのですね、きっと。この辺りまで、時々は音読しているのですが、セリフが長いですね(笑い)もし演劇にしたら到底覚えられるものではないような。

_ mir→ochayaさん ― 2016-12-06 11:49

音読なさると、人物の気持が一層深く理解できるでしょうね。特にドミートリィの独白は朗々としていますから訴える力が強いです。
翻訳していて、訳として正しくても、実際に語調や息づかいが生きていなければ、といつも苦しんでいます。
この小説の演劇があったら、是非とも観たいものです。

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