あいつが言ったんだ2017-11-19

 ≪- Это хорошо, что ты пришёл, - проговорил как бы задумчиво Иван и как бы вовсе не слыхав восклицания Алёши. - А ведь я знал, что он повесился.
- От кого же?
- Не знаю от кого. Но я знал. Знал ли я? Да, он мне сказал. Он сейчас ещё мне говорил...
Иван стоял среди комнаты и говорил всё так же задумчиво и смотря в землю.
- Кто он? - спросил Алёша, невольно оглядевшись кругом.≫

<試訳> 「お前が来てくれて良かった」 アリョーシャが声高に言ったのが、全く耳に入らなかったかのように、物思わし気にイワンが言った。「けれど僕はあの男が首をくくったのは知っていたよ」
「いったい誰から?」
「誰からか分からない。でも知っていた。本当に知っていたんだろうか? そうだ、あいつが言ったんだ。たった今、話していた…」
イワンは部屋の中ほどに立って、相変わらず考えこむように床を見ながら言った。
「あいつって、誰なんです?」 思わず周りを見回してアリョーシャが尋ねた。

・ 気遣うアリョーシャの言葉に答えず、イワンは紳士の事を言い出します。幻影だと自覚していたのに、今また混乱して実在のように口にするのが病的です。傍にいるアリョーシャに気が向かないようです。

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