心ならずのごぶさた2020-09-02

 ≪"Милый мой Родя, - писала мать, - вот уже два месяца с лишком как я не беседовала с тобой письменно, то чего сама страдала и даже иную ночь не спала, думая. Но, наверно, ты не обвинишь меня в этом невольном моём молчании. Ты знаешть, как я люблю тебя; ты один у нас, у меня и у Дуни, ты наше всё, вся надежда, упование наше.≫

<試訳> “ かわいい私のロージャ ” 母は書いていた。“ おまえと手紙でお話をしなくなって、もう2ヵ月余りにもなりますね。それで心が痛んであれこれ考え、夜も眠れない事も時々ありました。でも、きっと、お前はこの心ならずのごぶさたを責めはしないでしょう。私がどれほどお前を愛しているか知っているはずですからね。お前は私達、私とドゥーニャのたった一人の頼りなのです。私達の願いと望みの全てがお前にかかっています。

・ 懐かしい母の手紙には彼への期待が溢れています。母は彼が大学で学んだ後、仕事に就いてきちんと生活しているものと思っているようです。その期待は今の彼にとっては辛いことでしょう。ドゥーニャは彼の妹です。ラスコーリニコフの正式な名前はロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフで、母親は幼い頃からロジオンの愛称ロージャで呼んでいるのでしょう。

コメント

_ 伯 ― 2020-09-02 10:23

ロージャかわいい呼び名。蜘蛛の巣が張り巡らされたような日々のラスコー君にとり、母からの手紙はうれしさと共に胸にぐさぐさと刺さってくるのでは?次の展開は?

_ mir→伯さん ― 2020-09-03 07:08

ご推察の通りです。母がしばらく手紙を書けなかったのは、辛い理由があっての事のようです。

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