真新しい百ルーブリ紙幣2010-12-02

 ≪И Алёша протянул ему две новенькие радужные сторублевые кредитки. Оба они стояли тогда именно у большого камня, у завора, и никто кругом не было. Кредитки произвели, казалось, на штабс-капитана страшное впечатление: он вздрогнул, но сначала как бы от одного удивления: ничего подобного ему и не мерещилось, и такого исхода он не ожидал вовсе.≫

<試訳> そしてアリョーシャは彼に二枚の真新しい虹色の百ルーブリ札を差し出した。二人はその時、ちょうど垣根のそばの大きな石の傍らに立っていて、あたりには人影もなかった。紙幣は二等大尉に怖ろしい程の印象を引き起こしたようだった。彼は身震いしたが、最初は単なる驚きからであったろう。というのも、こんな事は夢にも思わなかったし、こんな結末は予想もしていなかったのだった。

・ 人気のない生垣の傍で僧衣のアリョーシャが退役軍人スネギリョフに虹色の紙幣を差し出す・・・映画のワンシーンにしたいところです。二人の詳しい語りから背景や心理は十分に伝わっています。読者としては待たされた上でいよいよ、とその成り行きに惹きつけられます。

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