どうやって二人を守るんだ2020-11-27

 ≪Обираешь их же. Ведь деньги-то им под сторублёвый пенсион да под господ Свидригайловых под заклад достаются! От Свидригайловых-то, от Афанасия-то Ивановича Вахрушина чем ты их убережёшь, миллионер будущий, Зевес, их судьбою располагающий? Через десять-то лет? Да в десять-то лет мать успеет ослепнуть от косынок, а пожалуй что и от слёз; от поста исчахнет; а сестра? Ну, придумай-ка, что может быть с сестрой через десять лет али в эти десять лет? Догадался?"≫                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   <試訳> 二人から巻き上げているんだぞ。だってその金は百ルーブリの年金と、スビドリガイロフ家の屈辱を担保に借金したものだ! スビドリガイロフ家やアファナーシィとやらから、お前はどうやって二人を守るんだ、未来の百万長者よ、二人の運命をつかさどるゼウスよ? 十年後か? 十年もしたら母さんは襟巻編みの内職のためか、それとも涙のために視力を失うかも知れないんだ。いや、粗末な食事でやせ衰えているぞ。妹はどうなる? さあ、考えてみろ、十年の後、あるいはこの十年間に妹がどのようになるかを。分ったか?”                                                                                                                                                                                            ・ ラスコーリニコフは、母と妹を助けるどころか、仕送りの苦労をかけている自分を責め続けます。この先も力になれそうにない現実に、妹の結婚に口を出す資格がない事を突きつけて、どうするのかと自問します。アファナーシィは母が年金を担保に借金している商人です。

コメント

_ 伯 ― 2020-11-27 09:43

こんなにも辛い事情を抱えている一家の星でもある彼は、自問しかできない。自答などできないのだから。悩みは金金、、、、貧困が原因。物はあふれ人々の暮らしは便利になったような現代もそれは変わらないのです。
要領好く生き抜く?

_ mir→伯さん ― 2020-11-28 14:55

全てではないにしろ貧困が不幸をもたらすのは明らかですね。この帝政時代の政治に福祉の概念はなかったでしょう。奨学金制度があれば、彼はこのような思いをせずに学業を続けられました。コメントされた通り、人間の叡智がこれほど進んだはずの今日も貧困から飢餓や紛争が絶えません。これを自己責任だとはとても言えないでしょう。
「要領よく」 が他者を犠牲にしたり、策を弄したりは御免ですが、自分らしさを失わずに 「生き抜く」 しかありません。
国々が信頼し合い協調して 「武器よさらば」 を目指し、また富の偏在を正す事ができたら、どれほど巨額の予算を福祉に振り向けられ、世の不幸を減らせるかと空想してしまいます。

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