僕を好きになってくれるかい2023-04-12

 ≪- Любите вы сестрицу Соню?
- Я её больше всех люблю! - с какою-то особенною твёрдостию проговорила Поленька, и улыбка её стала вдруг серьёзнее.
- А меня любить будете?
Вместо ответа он увидел приближающееся к нему личико девочки и пухленькие губки, наивно протянувшиеся поцеловать его.≫

<試訳> 「ソーニャ姉さんを好きなの?」
「誰よりもお姉さんが好きだわ!」 とりわけ力のこもった様子でポーリャは言い、微笑みが急に真顔になった。
「僕を好きになってくれるかい?」
返事の代わりに、彼が目にしたのは、近づいてくる少女の顔と、接吻しようと無邪気に突き出されたふっくらした唇だった。

・ 重い心を引きずっていたラスコーリニコフは、微笑む少女との会話に束の間の安らぎを覚えます。少女も彼に親しみを覚えています。
彼がなぜか直感したのは、父の死に衝撃を受けながらもポーリャをよこしたソーニャの気遣いです。居酒屋でマルメラードフの話を聞いた時から、彼女の存在が強く心に残っていたようです。

コメント

_ 潤 ― 2023-04-12 11:01


僕を好きになってくれるかい?などと、唐突に言われたポーリャの行動、この2人の会話でとても和やかにラスコーリニコフの気持のほぐれを感じると共にソーニャが真っ直ぐの生き方を進んでいると確信、ホッとします。

_ mir→潤さん ― 2023-04-13 07:11

不幸な境遇でも素直さを失っていないポーリャの心に接して、ラスコーリニコフも子供の心を呼び覚まされたようですね。このような穏やかな場面がたくさんあるといいのですが…。

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