憐れに思うのなら苦しんだらいいんだ2024-04-22

 ≪- У кого есть она, тот страдай, коль сознает ощибку. Это и наказание ему, - опричь каторги.
- Ну а действительно-то гениальные, - нахмурясь, спросил Разумихин, - вот те-то, которым резать-то право дано, те так уж и должны не страдать сосвем, даже за кровь пролитую?
- Зачем тут слово: должны? Тут нет ни позволения, ни запрещения. Пусть страдает, если жаль жёртву...≫

<試訳> 「良心がある人は、誤りに気付いたなら、苦しんだらいいんです。それはその人に対する罰ですよ、徒刑以外のね」
「じゃあ本当に天才的な人間は」 眉をしかめながらラズミーヒンが尋ねた。「つまり人を殺す権利を与えられているという連中は、全然苦しむ必要がないのかい、流血に対してさえも?」
「そこでどうして “ 必要 ” という言葉を使うんだい? そこには何らの許可も禁止もないのさ。もし、被害者を憐れに思うのなら苦しんだらいいんだ」

・ どうしても背景にラスコーリニコフの凶行が浮かびます。もちろんラズミーヒンは、全くそれには思いもよりません。ですから判事がどうしてラスコーリニコフの犯罪に関する論文を持ち出したのか、また、なぜ二人がそこに僅かに暗示されている部分を取り上げて議論しているのかも分からないままです。彼の質問への説明で、ラスコーリニコフの考えがさらに明らかになります。

コメント

_ 潤 ― 2024-04-23 06:32

この言葉はストンと心に入ります。良心があるのなら、、、、
ラスコーリニコフは、犯した事について、かなり自信を失っています。
次が待ち遠しい。

_ mir→潤さん ― 2024-04-23 10:32

重みのある言葉ですね。良心の呵責の苦しみの方が刑罰より辛いかもしれません。でも彼がその苦しみを感じている様子はまだありません。
高利貸しの老婆殺害は確信犯的でしたが、その妹のリザベータの殺害は、彼が全く予期しない咄嗟の行為でした。いずれにしても彼に良心があるのなら、出歩いたり議論したりする以前に、すぐにでも為すべき事があると思います。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック