愉快で狡そうな表情2025-05-04

 ≪- Так, так... что ж, вы думаете, это я вас казенной-то квартирой того... а? - И, сказав это, Порфирий Петрович прищурился, подмигнул; что-то весёлое и хитрое пробежало по лицу его, морщинки на его лбу разглад ись, глазки сузились, черты лица растянулись, и он вдруг залился нервным, продолжительным смехом, волнуясь и колыхаясь всем тёплом и прямо сморитя в глаза Раскольникову.≫

<試訳> 「なるほど、なるほど、… するとなんですね、私が官舎の事を言ったのも、そうだとお考えですかな…?」 そう言って、ポルフィーリィ判事は目を細めてちらりと目配せした。何か愉快で狡そうな表情がさっと顔に走り過ぎた。額の皺が消えて、目は細くなり、顔の輪郭が間のびしたかと思うと、突然全身を揺すって、ラスコーリニコフの目をまともに見ながら、ながながと神経的な笑い声を立て続けた。

・ ポルフィーリィ判事はラスコーリニコフの指摘を軽く受け流します。余裕のある態度で、何を考えているのか手の内を見せません。直情的なラスコーリニコフがこの判事を相手に冷静でいられそうにありません。

コメント

_ 潤 ― 2025-05-05 08:20

この判事を相手に犯罪学を学んでいたという彼が太刀打ちできるとは思えません。それを見抜けない若さというか自身の傲りを気づきもしないで直情的に進む彼に作者は罰を与えているのでしょう。mirさんの訳を読んでいて彼が
罰を受けたいと思っているように感じてなりません。

_ mir→YSさん ― 2025-05-05 10:30

彼が “ 罰を受けたい ” と感じていると受け取られたのは、深い読みですね。すでに彼は母と妹に別れを告げていますし、ソーニャに事実を伝える覚悟です。もう彼に残されているのは、逃亡するか司直に身を委ねて罰を受ける事しかなく、確信犯の彼としては後者を選ぶはずですね。それでも判事に屈したくない彼は、意地を張り続けているようです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック