救いの神のように思っていた ― 2023-06-06
≪От боли они никогда вырывали свои руки из его огромной и костлявой ручищи, но он нетолько не замечал, в чём дело, но ещё крепче притягивал их к себе. Если б они велели ему сейчас, для своей услуги, броситься с лестницы вниз головой, то он тотчас же бы это исполнил, не рассуждая и не сомневаясь. Пульхерия Александровна, вся встревожениная мыслию о своём Роде, хоть и чувствовала, что молодой человек очень уж эксцентричен и слишком уж больно жмёт ей руку, но так как в то же время он был для неё провидением, то и не хотела замечать всех этих эксцентрических подробностей.≫
<試訳> 二人は痛みのため、ラズミーヒンの大きな骨ばった手から何度か自分の手を引き抜こうとしたが、彼は気づかないばかりか無頓着で、いっそう強く自分のほうへ引き寄せるのだった。もし二人が彼に今、自分達のために、階段から真っ逆さまに飛び降りるように命じたなら、彼は考えもせず、ためらわずに瞬時に実行した事だろう。息子のロージャについて、ただもう気に病んでいるばかりのプリヘーリヤは、この青年がとても風変わりで、あまりに痛く手を握りしめていると感じたけれども、同時に彼女にとって彼を救いの神のように思っていたので、こんな風変わりな些事は気に留めたくなかった。
・ ラズミーヒンの熱血さが溢れるほどで、力になろうとする真情が二人に伝わります。ラスコーリニコフにとっても、母と妹にとっても心強い存在です。
<試訳> 二人は痛みのため、ラズミーヒンの大きな骨ばった手から何度か自分の手を引き抜こうとしたが、彼は気づかないばかりか無頓着で、いっそう強く自分のほうへ引き寄せるのだった。もし二人が彼に今、自分達のために、階段から真っ逆さまに飛び降りるように命じたなら、彼は考えもせず、ためらわずに瞬時に実行した事だろう。息子のロージャについて、ただもう気に病んでいるばかりのプリヘーリヤは、この青年がとても風変わりで、あまりに痛く手を握りしめていると感じたけれども、同時に彼女にとって彼を救いの神のように思っていたので、こんな風変わりな些事は気に留めたくなかった。
・ ラズミーヒンの熱血さが溢れるほどで、力になろうとする真情が二人に伝わります。ラスコーリニコフにとっても、母と妹にとっても心強い存在です。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。