その手に乗るもんか2024-03-04

 ≪Знают ли про квартиру-то? Поскорей бы уж!.. Когда я сказал, что квартиру нанять вчера убежал, он пропустил, не поднял...
А это я ловко про квартиру ввернул: потом пригодится!.. В бреду, дескать!.. Ха-ха-ха! Он про весь вечер вчерашний знает! Про пртиезд матери не знал!.. А ведьма и число прописала карандашом!.. Врёте, не дамся! Ведь это ещё не факты, это только мираж! Нет, вы давайте-ка фактов! И квартира не факт, а бред; я знаю, что им говорить...≫

<試訳> ‟ 部屋については知っているのだろうか? 早くした方がいいぞ!…。昨日部屋を借りようと逃げ出した、と僕が言った時、判事は聞き流して取り上げなかったな…。
貸間の事はうまく持ち出したぞ、後で使えるからな!…。朦朧とした状態でというわけだ!…。は、は、は! 奴は夕べの事は残らず知っている! 母の到着については知らなかったぞ!…。鬼婆め日付まで鉛筆で書いていただって!…。嘘をつけ、その手に乗るもんか! それはまだ事実じゃないからな、幻に過ぎない! 違うというなら、事実を見せて見ろ! 貸間の件だって事実じゃない、朦朧としてたんだからな。奴らに何と言えばいいかは分かっている… ”

・ ラスコーリニコフは判事とのやりとりを反芻します。‟ 貸間の件 ” は、昨日、犯行現場に立ち寄った時、そこでリフォームしていた職人に見咎められて、咄嗟に ‟ 部屋を借りたいと思って ” と言った事を指しています。疑われているのを前提にした想定問答が彼の頭の中を駆け巡ります。ラズミーヒンが ‟ 朦朧としていた ” と言ったのも言い訳に利用しようとしています。