自然の法則によって決められているに違いない2024-04-12

 ≪- О, не беспокойтесь и в этом, - тем же тоном продолжал Раскольников, - Вообще людей с новою мыслию, даже чуть-чуть только особных сказать хоть что-нибудь новое, необыкносенно мало раждается, даже до странности мало. Ясно только одно, что порядок зарождения людей, всех этих разрядов и подразделёний, должно быть, весьма верно и точно определён каким-нибудь законом природы.≫

<試訳> 「ああ、それについてもご心配なく」 同じ調子でラス―リニコフは続けた。「一般的に、新しい思想を持っている人々はもちろん、何か新しい事を話す能力をほんの少し持った人間でさえ、異常なほど稀にしか生まれませんよ、不思議なほど稀です。一つだけはっきりしているのは、この全ての類型とさらに細かい区分に属する人間の誕生の秩序は、非常に正確に厳密に何かある自然の法則によって決められているに違いないという事です」

・ 生まれる時から人間が区分され所属が決まっているというラスコーリニコフの考え方は、当時のロシアの身分制度を反映しているのかも知れません。一方、すでにフランスではこの小説が書かれた80年程前に自由平等を掲げた革命で身分制度が廃止されていて、その啓蒙思想、さらには社会主義思想がすでにロシアの知識人に広まっていたはずなのに、彼がなぜそのような考えに至ったのか疑問です。現代ではとても通用しません。

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