被告の幸福が壊されようとした2018-11-02

 ≪И главное, безумный старик сманивает и прельщает предмет его страсти - этими же самыми тремя тысяцами, которые сын его считает своими родовыми, наследством матери, в которых укоряет отца. Да, я согласен, это было тяжело перенести! Тут могла явиться даже и мания. Не в деньгах было дело, а в том, что этими же деньгами с таким омерзительным цинизмом разбивалось счастье его!"
Затем Иппорит Кириллович перешёл к тому, как постепенно зарождалась в подсудимом мысль отцеубийства, и проследил её по фактам.≫

<試訳> そして肝心なのは、理性を失った老人が被告の情熱の対象の女性を、例の3千ルーブルでおびき寄せ、誘おうとした事ですが、それは息子が母の遺産として自分が相続すべき分だと考えて父親を非難している金にほかならないのです。確かにそれはひどく耐え難いものである事には、私も同意します! そのような場合は狂乱さえ起こしかねません。金額に問題があったのではなく、全くひどく忌まわしい冷笑的態度でその金を使って被告の幸福が壊されようとした点にあったのです!”
こう語った後、イッポリート検事は、どのように被告の中に父親を殺そうとする思いが徐々に形成されたかという事に移り、事実に沿ってそれを跡付けた。

・ ドミートリィが父親と対立し、憎しみを増して犯行に至るというのが検事の筋書きです。それは以前から彼自身あちこちで公言もし、カテリーナへの手紙にまで書き記し、しかも事実ドミートリィはその間際までは行ったのですから、立証は検事にとって難しくはないのです。

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