猫のように、こっそりと2020-04-09

 ≪Насущными делами своими он совсем перестал и не хотел заниматься. Никакой хозяйки, в сущности, он не боялся, что бы та ни замышляла против него. Но останавливаться на лестнице, слушать всякий вздор про всю эту обыденную дребедень, до которой ему нет никакого дела, все эти приставания о платеже, угрозы, жалобы, и при этом самому изворачиваться, извиняться, лгать, - нет уж, лучше проскользнуть как-нибудь кошкой по лестнице и улизнуть, чтобы никто не видал.≫

<試訳> 欠かせない日々の自分の仕事もすっかりやめてしまったし、やろうとする気にもなれなかった。彼に対して女主人が何を企てようと、実際のところ、彼は何ら恐れてはいなかった。しかし、階段で足止めされて、何の関りもないありふれたつまらない世間話をあれこれ聞かされ、しつこく支払を迫られて脅しや泣き言を聞かされ、自分の方でもそれを切り抜け、謝ったり嘘をついたりするよりは、誰も見ないように階段を猫のように、こっそりと通り抜けて姿をくらました方がよほどましだったのだ。

・ 生活する以上は人と関わったり自分の義務を果たす必要がありますが、彼はそれを避けようとしています。裏通りの屋根裏部屋に住み、密かに通りへ出ていく場面から物語が始まります。

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