親切な方だと知っていますので2023-04-05

 ≪Со времени сцены в конторе они не видались, но Никодим Фомич мигом узнал его.
- А, это вы? - спросил он его.
- Умер, - отвечал Раскольников. - Был доктор, был связеник, всё порядке. Не беспокойте очень бедную женщину, она и без того в чахотке. Ободрите её, если чем можете... Ведь вы добрый человек, я знаю...≫

<試訳> 警察署の場面以来彼らは会っていなかったのだが、ニコライ署長はラスコーリニコフを知っていた。
「ああ、君でしたか?」 署長が問いかけた。
「死にましたよ」 ラスコーリニコフが応じた。「医者が来ましたし、司祭も来てくれまして万事滞りありません。とても気の毒な女性を煩わせないで下さい。それでなくても、あの方は肺病なんです。できたら元気づけてあげて下さい…。僕はあなたは親切な方だと知っていますので…」

・ 警察署長にばったりあった彼は、関わりたくない人物なのに、あえてカテリーナへの心遣いを頼みます。言葉通りその人柄を見込んでの事か、それとも自分への注意をそらすためとも考えられます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック