僕は一人だけど、あいつら6人を2010-09-09

≪Мальчик, догадавшись тотчас по глазам Алёши, что тот его бить не хочет, тоже спустил куражу и сам даже заговорил.
- Я один, а их шесть... Я их всех перебью один, сказал он вдруг, сверкнув глазами.
- Вас одиг камень должно быть очень больно ударил, - заметил Алёша.
- А я Смурову в голову попал! - вскрикнул мальчик.≫

<試訳> 少年はアリョーシャの目を見て、殴る気が無いことがすぐ分かり、勢いを弱めて自分から話し出しさえした。
「僕は一人だけど、あいつら6人を・・・。僕、一人であいつら全員を打ちのめすんだ」と急に彼は目を光らせて言った。
「確か君に、とてもひどく石がぶつかったよね」アリョーシャが言った。
「僕だってスムーロフの頭にぶつけてやったよ!」少年が叫んだ。

身構えていた少年はアリョーシャが制裁に来たのではないと知って自分から話し出します。僧衣の彼に心を許したのかも知れません。でも、この少年は先程彼を狙って石をぶつけているのですから、まだ本心はわかりません。9才足らずの虚弱そうな男の子の屈折した心にアリョーシャならずとも、何がそうさせているのかと考えてしまいます。

コメント

_ 慎之介 ― 2010-09-10 10:46

子供の心は、大人の心を物言いひとつ、体の動きひとつで敏感に反応するものです。10歳から15歳までの孫との関わりから、親としての関わりと違い大人に対する子供の心の動き・反応が見えるようになりました。この虚弱そうな少年に何があり、あのような行動になったのか凄く気になります。

_ mir→慎之介さん ― 2010-09-10 20:50

確かに子供の心は敏感で傷つきやすいのでしょうね。その嬉しさ悲しさ悔しさは大人が遠くに置き忘れたものだと思います。経験や常識や理性の鎧をつけた大人の論理を軽々しく押しつけられないですね。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
この小説が書かれた国の名をカタカナ3文字でご記入下さい。

コメント:

トラックバック