僕は兄の見張番じゃない2011-02-18

 ≪- А ты всё свою канитель! Да я-то тут что? Сторож я, что ли, моему брату Дмитрию? - раздражительно отрезал было Иван, но вдруг как-то горько улыбнулся. - Каинов ответ богу об убитом брате, а? Может быть ты это думаешь в эту минуту? Но чорт возьми, не могу же я в самом деле оставаться тут у них второжем? Дела кончил, и еду.≫

<試訳> 「またもやお前のつまらん繰り言か!僕がその事に何の関係があるんだ。僕がドミートリィ兄の見張番だとでも言うのかい」怒ったようにイワンはつっけんどんに答えたが、急に何か苦々しく笑って、「弟殺しの事で神に言ったカインの答えと同じだな、そうだろう。お前も一瞬そう思ったろう。だけどとんでもない、彼らの見張番として留まる事など実際できるもんか。用は済んだんだ、だから出て行くよ」

・ 父と兄の件に関わりたくないイワンの気持が腹立たしげな答え方に表れています。彼が苦笑したのは、“弟アベルを殺したカインが神に弟の行方を問われて「知りません、私は弟の番人でしょうか」と答えた”との創世記の記述と似た言い方をしたからです。彼はすぐにでも出発するような言い方をしていますが話はまだ続きます。むしろこれからが本題なのです。