他人の考えを借りて充たすのが好みとなって2023-06-21

 ≪Понравилось чужим умом пробавляться - въелись! Так ли? Так ли я говорю? - кричал Разумихин, потрясая и сжимая руки обеих дам, - так ли?
- О боже мой, я не знаю, - проговорила бедная Пульхерия Александровна.- Так, так... хоть я и не во всем с вами согласно, - серьёзно прибавила Авдотья Романовна и тут же вскрикнула, до того больно на этот раз стиснул он её руку.
- Так? Вы говорите, так? Ну так после этого вы... вы... - закричал он в восторге, - вы источник доброты, чистоты, разума и... совершенства!≫

<試訳> 「他人の考えを借りて充たすのが好みとなって、すっかり馴染んでしまった! そうじゃないですか? 間違っていますか?」ラズミーヒンが身を震わせ、二人の女性の手をゆすぶり、握りしめながら大声で言った。
「ああ、何とまあ、私には分かりませんわ」哀れなプリヘーリヤが言った。
「そうですわ、そうですわね… あなたのお考えに全部賛成というわけではありませんが」 ドゥーニャが真剣な面持ちで言い足すと、たちまちあっと悲鳴をあげた。今回彼はそんなに痛いほど強く、彼女の手を締めつけたのだ。
「そうです? そうですとおっしゃいましたね? それなら、あなたは… あなたは…」 有頂天になって彼は叫んだ。「あなたは善と、清廉と、英知と、そして… 完全さの源泉です!」

・ ラズミーヒンが自分の述べ立てた考えへの同意を求めます。人間に完全さを求めてはならない、誤りを積み重ねて真実に到達するために誤りを述べるのは構わない、それも借り物ではなく自分で考えたものをと主張していました。一貫してもっともな考えで、どうして喧嘩腰の議論になるのかと疑問です。ドゥーニャが少し理解を示した様子で、途端に嬉しさの余り彼の手に力が入ります。