私達に会うのが嫌みたいに2023-06-29

 ≪- Ах, Дунечка, бог его знает, придёт ли! И как я могла решиться оставить Родю!.. И совсем, совсеи не так воображала его найти! Как он был суров, точно он нам не рад...
Слёзы показались на глазах её.
- Нет, это не так, маменька. Вы не вгляделись, вы всё плакали. Он очень расстроен от большой болезни - вот всему и причина.≫

<試訳> 「ああ、ドゥーネチカ、あの人が戻って来てくれるかどうか、分かったもんじゃないわ! ロージャを残してこようなどと、私はどうしてそんな気になったんだろうね!… それに、あんなあの子に会うなんて、夢にも思わなかった! あの子は重苦しくて、まるで私達に会うのが嫌みたいに…」
彼女の目に涙が浮かんだ。
「いいえ、それは違うわ、お母さん。お母さんは何も見ていなかったのよ、ずっと泣いていたんだもの。兄さんはひどい病気でとても混乱しているの。それが全ての原因なの」

・ 遠方からやってきた母親は、息子と会うのをどれほど心待ちにしていた事でしょう。会って楽しく語り合えると思っていたはずです。暗く心を閉ざして、一人にしてくれと言われては涙が出て当然です。ドゥーニャは母をなだめますが、自身もルージンとの結婚のとりやめを厳しく言われ、動揺していないはずはありません。