吹雪を気にも留めず2017-04-21

 ≪Ещё на полпути поднялся отстрый ветер, такой же как был в этот день рано утром, и посыпал мелкий, густой, сухой снег. Он падал на землю, не прилипая к ней, ветер крутил его, и вскоре поднялась совершенная метель. В той части города, где жил Смердяков, у нас почти и нет фонарей.Иван Фёдорович шагал во мраке, не замечая метели, инстинктивно разбирая дорогу.≫

<試訳> まだ道の半ばで、この日の早朝と同じように、肌を刺すような風が起こって、乾いた粉雪が盛んに降り出した。雪は地面に落ちても積もらずに風が巻き上げた。やがて本格的な吹雪となった。スメルジャコフの住む町のこの地域には街灯がほとんどなかった。イワンは吹雪を気にも留めず、暗闇の中を無意識のうちに道を見分けながら歩んだ。

・ 夜の逆巻く吹雪の中を夢中でスメルジャコフのもとに向かうイワンの姿には鬼気迫るものがあります。今度こそ事の真相をはっきりさせずにはいられない執念が表われています。荒れ模様の情景が彼の今の心象のようです。

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