ピラミッドほどの証拠になるんだ2024-06-07

 ≪Где ж он тогда стоял и откуда смотрел? Почему он только теперь выходит из-под полу? И как мог он видеть - разве это возможно?.. Гм... - продолжал Раскольников, холодея и вздрагивая, - а футляр, который нашёл Николай за дверью: разве это тоже возможно? Улики? Стотысячную черточку просмотришь - вот и улика в пирамиду египетскую! Муха летала, она видела! Разве этак возможно?"≫

<試訳> “あの時、あの男はどこに立って、どこから見ていたんだ? なぜ今になって地の底から湧いたように出てきたんだろう? それに、どうやって見ることができるんだ、それは可能だろうか?…。ふーむ…” ― ラスコーリニコフはぞっとして身震いしながら考え続けた。“ それに、ニコライが戸の陰で見つけたというケースは、これだってやはりあり得ないはずじゃないか。証拠? 十万分の一ほどの小さなものを見落としても、エジプトのピラミッドほどの証拠になるんだ! 蠅が飛んでたが、あれが見たとでも! そんな事があるだろうか?”

・ 謎めいた男の出現がラスコーリニコフを動揺させます。あの現場に誰かがいて見ていたとは考えられないのです。理性で説明のつかない事柄に、不気味な恐ろしさがあります。
ペンキ職人のニコライが拾ったケースは宝石入りで、彼はそれを売ろうとして容疑者にされます。ラスコーリニコフが犯行直後に、階下の戸の陰に隠れたときに知らずに落とした盗品です。

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